より効果的な情報のまとめ方をお伝えするとしたら そして、その手法をプロのジャーナリストが使用しているとしたら、興味はありませんか?
今回はちょっと内容が古いんだけど、膨大な情報をまとめて記事を書かなければいけないあなたにおすすめ、フリーITジャーナリスト佐々木俊尚氏の『3時間で「専門家」になる私の方法』をご紹介するよ
以前紹介した図解 頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?に出てきた”フレームワーク”を覚えているかな?
この本では、プロが実際にフレームワークを用いて記事作成するための情報収集方法が実例で具体的に書かれているよ
膨大な情報をフレームワークで分類することでテーマの全体像が分かる
この本で使用されているフレームワークは主にマトリックス(マトリクス図)だ
専門家と言えるようになるほど膨大な情報をまとめあげて記事に落とし込むには、どうやればいいのかが書いてある
著者はもちろん普段足で情報を稼ぐプロのジャーナリストだけど、その下調べとしていわゆる「こたつ記者」の手法であるネット検索も併用して取材を効率化しているそうだ
ちなみに僕が姫路市の地域情報メディアサイトに関わっていた頃は、完全にネット検索だけで記事を書くこたつ記者だった
このブログで記事を書くのにも実はフレームワークを使っていて、これで書評・レビューを書くために本を要約したり、重要なポイントに情報を絞り込むのに使っている(使っているのはマトリックスではないけどね)
情報収集の面積は深さに比例して狭くする
実は今の僕にとって最も参考になったと思えるのがこの部分
「ここちょっと突っ込んで深く知りたいな」という情報が出てきた場合、今までは広い対象から検索していたんだけど、ニッチな情報を求める場合にはある程度狭いところに絞り込んだほうが効率が良いことが分かった
基礎知識的なことは広い検索でも大丈夫なんだけど、たとえば「この出来事が起きたとき、人々はどう感じていたのか」なんてのは、Googleやヤフージャパンで広く検索していたんでは探しにくい
情報の海の「どこに何があるか」の傾向とその特性を知っておくことで、そういった深い情報を効率的に収集できるようになるってわけだね
情報を時系列とジャンルでマトリックス化すると気づきポイントが見える
本の中では”少子高齢化”をテーマに実際に著者が情報収集した手順と、そこから何を得たかが詳細に書かれている
画面のキャプチャは全然ないのに、まるで目の前で実践して見せてもらったように分かりやすかった
こうしたフレームワークを実戦で使用しているところを教えてくれる本はなかなかないので、あなたもぜひ一度読んでみてフレームワークを活用する感覚を掴んでほしい
3秒で見返す! 本書のポイント
- 膨大な情報をフレームワーク(マトリックス)で分類することでテーマの全体像が分かる
- 情報収集の面積は深さに比例して狭くする
- 情報を時系列とジャンルでマトリックス化すると気づきポイントが見える
1分でわかる! 本書の要約
- 大きな母集団となる情報を集める
- 見出しからジャンルを分類する
- 検索対象となる時期を変えて時期ごとの特徴を知る
- ジャンルと時期のマトリックスを見れば劇的な変化が一目瞭然
- アタリをつけて検索すると主観的になる
- ターニングポイントとなる出来事を発見したら時期ごとの空気の変化が大きく浮かび上がる
- クオリア(最後まで数値化できない直感的な世界把握)をすくい上げるには見出しと本文を拾い読みし、行間にある雰囲気を見る
- 情報収集の面積は深さに比例して狭くする
- 2chの検索はGoogleで「キーワード site:2ch.net」(これからは5ch.netか)
- 深い情報でどんぴしゃのキーワードを得ると情報のハブが発見できる
- 記事に必要な要素の全体像をマトリックスで見る
次回予告
次の本は、目標を達成するために、本業と並行して何かしら勉強・活動・副業をしているあなたにご紹介したい
あなたにはきっと無駄にしている時間などないはずだよね
でも、実はあなたが気付いていない無駄が膨大にあり、それに気付いて無駄を減らす知識を得られるとしたら?
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