よくあるアイデア本・発想法の本とは一線を画する一冊です
はっきり言って、この本は速読しようなんて思わないほうがいいし、読んで終わりにできる本でもない
読んだあと、実践しなければまったくもって無駄金を使うことになる
おそらく、この本はずっと手元に置いて何度も読み返すことになるだろう
”新しい考え”を生み出す方法を集めた道具箱
この本は、理解の書であると同時に実践の書でもある
まずもって一朝一夕には読み解けないと思う
読むだけでなく実践しないと意味がない本だからだ
単に思考法を集めるだけでなく、具体的な手順と具体的な実例が示されていたり、この本の構成自体も読者が実践しやすいように考えられている
エジソン、アインシュタイン、ベル、モールスなど、発想・発明に関する偉人のエピソードも併せて紹介されていて、「どう使うか」という知識を”道具”として捉えた視点が徹底されているんだ
この本自体、発想法から生まれている
まず面白いのは、この本が生まれるきっかけになった”バグリスト”という発想法
やり方はシンプルで、”自分の嫌いなものに対して、何が自分と合わないのかを書き出す”こと
これを蓄積していくことで、いずれ発想の種となるリストができあがる
そもそも、この本も世間にあふれるアイデア本・発想法の本を読んで著者が感じたことを書き留めたバグリストから生まれている
- 古くさい
- 訳されていない海外のアイデア本のつまみ食い
- 個人の体験、思い出だけが根拠
他にも多数挙げられているけど、とにかく普段こういった不満を書き溜めておくことが重要なんだそうだ
こんな実践的な”道具”が42も載っているこの本を手元に置いていると、またひとつ人生の攻略本を手に入れた気分だ
大量の参考文献からの知識の集約
まず、様々な思考法や発想法の本はもちろん、心理療法や哲学、さらにはオライリーのJavaプログラミング解説本からも引用がある
「本当にどれだけ本を読んでるんだこの人は」と底知れない知識の集大成であるこの本に、ただただ圧倒される
42の”道具”を1日1つ実践しても、1ヶ月以上かかる
この一冊のために、一体どれほどの年月をかけたのか計り知れない
僕もいずれ膨大に得た知識をつなぎ合わせてこんな本を書いてみたいものだ
次回予告
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