読書や勉強にまとまった時間を確保できなくて、どうやったらいいか分からないあなたへ
このところ、このブログの記事の公開予定が狂ってしまい、予告通りに記事を公開できない日も出てきた
突発的に予定外の仕事が発生したり、土日の時間の使い方も自分の思い通りにいかないことが続いていて、フラストレーションを感じる
まずい状況に追い込まれた気がするので、今日から数日分の連載として、読書猿さんのアイデア大全と問題解決大全を使って”時間が思うとおりにならない”問題を解決してみよう
どの知識ツールが使えるのか調べる
まずは問題解決大全の購入者限定特典PDF『問題解決ステージマップ』を使う
アイデア大全と問題解決大全に収録されている知識ツールの中で、この問題の解決に使えそうな知識ツールがどれかを素早く探し出すためだ
このステージマップは、12分類された問題解決のステージを、以下4つの大分類でカテゴライズしてある
- 問題の認知
- 解決策の探索
- 解決策の実行
- 結果の吟味
今回の問題は、”2. 解決策の探索”に分類された問題解決のステージの中に答えがありそうだ
”1. 問題の認知”については、すでに「何が問題なのか」「どのようになれば解決か」ということが分かっているので、今回の問題解決には当てはまらないからね
解決法の探索
”2. 解決法の探索”に分類されているのは、以下の問題解決のステージ4つだ
- 情報収拾 - 解決策をつくるのに役立つ情報を集める
- 解の探索 - 解決策を複数見つける/生み出す
- 解決策の改良 - 解決策を組み合わせ、洗練する
- 解決策の選択 - もっともいい解決策を選ぶ
今回の問題に対しては、”1. 情報収拾”から始めるのがよさそうだ
今回の”時間を自分の思うとおりにできない”という問題に関して、「既存の解決策はないか?」や「似た問題はないか?」といった自問をしてみると、まだ十分に情報を集め切ってなくて今ひとつパっとしない状態と言えるからね
情報収拾に使える問題解決大全の技法
情報収拾に使える問題解決大全の技法は、次の3つ
- 文献調査
- スケーリング・クエスチョン
- エスノグラフィー
”1. 文献調査”は図書館などを活用して、解決に役立つ文献を探し出して知識をまとめる技法
”3. エスノグラフィー”は調査対象に没入して潜在的なニーズ等を調査する方法
どちらも実践するためには時間が必要で、その時間を作り出すことが今回の問題なんだよなぁ
その点”2. スケーリング・クエスチョン”は、現状の認識とフィードバックができて小さなステップを積み重ねて改善することができる
今回の問題解決には最適な手法だと思えて、見つけたときには思わずガッツポーズが出てしまったくらいだ
スケーリング・クエスチョン
スケーリング・クエスチョンは、以下のような技法なんだ
これ以上にない最高の状態を10点、これ以下はない最悪の状態を0点とすると、今の状態は何点か
このように今の状態や不都合/問題の状況を点数化することから始める
次にその点数の理由を考える
最悪の状況の中にも、ましな時期や場面があったかもしれないよね
点数の理由を考えることで、なぜ/どんなことがあってましだったのか、といった”よい例外”を見つけるきっかけが得られるってわけだ
状況をいくらかましにしていたものが見つかったら、そのとき行っていた行動をまたやれないか考えてみよう
そして点数が少しだけ上がった場合を考えてみる
「1点あがったとしたら、何が変わったときか?」この問いを考えることで、状況改善のためには具体的に何が変化すればいいかが明らかになる
コストの高い大幅な改善ではなく、少しだけの改善を考えるので、スモールステップで現実的な改善策が探しやすくなる
情報収拾に使えるアイデア大全の技法
アイデア大全のほうでは、情報収拾に使えるのは次の5つだ
- エジソン・ノート
- セレンディピティ・カード
- モールスのライバル学習
- バイオニクス法
- 赤毛の猟犬
”1. エジソンノート”はもちろん実践するけど、問題解決に使うというより問題解決のためのアイデアを記録して今後に生かすためだ
”2. セレンディピティ・カード”はもし何かふとした拍子に思いついたときに実践するだろうね
”3. モールスのライバル学習”は「あえて避けているところはないか?」という自問をするものだけど、今回はとくにない
”4. バイオニクス法”は人間以外の生物からヒントを得る技法だけど、時間に追われているのは人間だけだと思うので、今回は合わない
すぐ手応えのある技法は見つからなかったけど、今回使えそうな技法としては”5. 赤毛の猟犬”になるかな
赤毛の猟犬
- 問題についての情報を集めて、素早く読み返せるよう、1項目ずつ1枚のカードに要約する
- すべてのカードを読み通す(途中で中断せず一度に頭に入れる) できれば、どんな組み合わせがあるかを徹底的に考える(こうすることで情報が頭脳に浸透する)
- アイデアが生まれるのを待つ(インキュベーション、何か別の作業をするか休憩をとる)
技法のネーミングがユニークだけど、それにはこんなエピソードがある
ある日、この技法の開発者であるジェイムズ・ヒギンズの飼犬(アイリッシュ・セッターという赤毛の猟犬)が、床に広げてあった資料の上を転げ回って遊んでいた
これを見たヒギンズは「これこそ難解な問題を解く際にいつもやっていることであり、ありったけの資料を広げて資料にまみれてみる”アイデアの仕込み”の作業そっくりだと思い至った
そこでこの技法の名前が”赤毛の猟犬”になったというわけなんだ
次回予告
まずはスケーリング・クエスチョンを実際にやってみて次回の記事としたい
赤毛の猟犬は、解決するために考慮しなければいけない要素が膨大になった時に実践すると思うけど、今回の問題解決に使うことになるかは正直まだ未確定だけどね
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