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読書家の長尾さん

意志力を高めるために死の恐怖と向き合おう

意志力を高める『スタンフォードの自分を変える教室』実践編 連載

意志力を高めるために死の恐怖と向き合おう

投稿日:

あなたは「死の商人」のいいカモになる必要はありません

読書家の長尾さん
『スタンフォードの自分を変える教室』の内容を実践していく連載、今日は第27回です

「自分を変える」本の実践記録を連載しながら、悪い習慣を捨てて良い習慣を継続しているよ

意志力を高めて自分を変えよう!

今回の見どころ


読書家の長尾さん
ドーパミン発生の仕掛けが身の周りに溢れてるって話を覚えてる?


読書家の長尾さん
そうそう あと外敵や危険を察知したときに脳が闘争・逃走反応を起こすって話は?


読書家の長尾さん
今回はその2つの話を思い出しながら読むと頭の中で繋がって面白いよ

アハ体験!

!!

死亡事故を見たらロレックスが欲しくなる

「自分もいつかは死ぬんだ」と思うたびに脳ではパニック反応が起きている

必ずしも脳がパニックを起こしていることに気づくわけじゃないんだけど、そんなときは無意識に不安を感じて、わけもなく重苦しい気分になったりする

するとハッキリ意識していなくても「死の恐怖」を感じたことで、無力感を打ち消そうとするやむにやまれぬ衝動が生まれる

何でもいいから安心感や安らぎを与えてくれるもの、自分が強くなったように感じさせてくれる、お守りのようなものにすがりつくんだ

読書家の長尾さん
お守りと言っても恐怖を感じたときにすがりつくのは神や仏だけじゃなくて、大抵の人はクレジットカード・カップケーキ・タバコ── まあつまりドーパミン発生装置だね

前回の記事「意志力を高めるには根拠のあるストレス解消法が必要」でも、ストレスを感じると脳が気分を安定させようとするって話が出てきたよね

これを心理学では「恐怖管理」というんだ

恐怖と買い物の関連を調べる実験

スーパーで買い物をする人たちを対象にして、ある実験が行われた

参加者には「自分の死」について考えてもらったところ、買い物リストが長くなったり甘いものや好物を普段より余計に買いたくなったり、チョコレートやクッキーをいつもよりたくさん食べたくなったりしたそうだよ

別の実験では人が死亡したニュースを見た人たちを対象に行われた

死亡ニュースの視聴者は、ニュースを見た後では高級車やロレックスの時計など、贅沢品の広告に購買意欲をそそられることがわかったんだ

多くの人にとって、楽観的になったり気持ちを落ち着けたりするには買い物がお手軽な方法らしいよ

高級品を欲しくなる心理は、そういう品を所有することで自己イメージが高まって、パワフルになった気がするからなんだそうだ

だから有名な高級ブランド品を買いたくなっちゃうんだなぁ

ドラマや映画の死でも買い物をしたくなる

死の恐怖は割とカンタンに心のパニックボタンを作動させてしまうので、テレビドラマや映画の中で描かれた死であっても買い物をしたくなるらしい

割と有名な実験らしいんだけど、映画の死別シーンと衝動買いの関係を調べた実験がある

1979年の感動映画『チャンプ』のクライマックスで死別するシーンがあるんだけど、このシーンを観せると参加者たちは普段の3倍もお金を使って衝動買いをしてしまい、そのことを後悔したそうだ

たとえば普通の水筒を買うつもりが、つい金属製の保冷ボトルを買ってしまったり

しかもこの実験の参加者たちは、「あの映画を観たせいで余計な買い物をしたくなった」とは気づいていなかった

タバコの警告表示はなぜ「逆効果」なのか?

タバコを吸う人もしくは以前吸っていた人ならよく知っていると思うけど、タバコのパッケージには「あなたの健康を損なうおそれが~」のような警告表示が書かれている

日本では文字で書かれているだけなんだけど、海外では真っ黒になった肺の写真をパッケージにデカデカと印刷してあるものもあったりする

2009年のある実験によれば、こういった死亡の危険性を強調するタバコの警告表示は、実際に喫煙者にストレスや恐怖を与えていることがわかった

そして不安にかられた喫煙者たちが頼ったのは、お決まりのストレス解消法──喫煙だった

読書家の長尾さん
ストレスによって欲求が生まれ、タバコを一目見るだけでドーパミン神経細胞が異常に刺激されることを思えば当然だよね

ニュースを観なくなると夜食が減った

この本の中に、著者の講義を受講していたある女性が経験した、「恐怖管理と夜食の関係」についての体験談が掲載されている

この女性は夜になると片づけをしたり子どもたちが翌日学校で必要なものを準備したりしながら、リビングのテレビをつけておく習慣があった

時間にして1~2時間ほどだそうだ

テレビではニュースチャンネルを観ていて、大抵は行方不明だったり未解決事件、犯罪なんかが特集されていた

ある日著者の講義に参加して恐怖管理理論の話を聞いたとき、女性は初めて真剣に「毎日あんな残酷なニュースばかり見ていて大丈夫かしら」と考えた

思えば夜になると塩気の強いスナックや甘いお菓子が食べたくなる──もしかしたら少女誘拐や妻の殺害といった事件のニュースと関係があるのでは……

ニュースを見ているときの自分の心の動きに注目してみると、たしかにストレスを感じているように思える

それからの女性は、もっとストレスのない番組を見るようにしてみた

  • 音楽
  • ポッドキャスト
  • ホームドラマの再放送

こういったものを楽しむようになると、1週間もしないうちに変化が表れた

ニュース番組を見ていたときに感じていたストレスは感じなくなり、1日の終わりには暗雲が晴れたような気分になりはじめた

そして以前のように「子どものおやつに持たせるはずだったナッツの袋がいつのまにか空っぽになっている」といったことも無くなったそうだ

マイクロスコープ:「あなたが恐れていること」は何ですか?

各章で説明するポイントが自分の生活にも当てはまることに気づくための課題、マイクロスコープ

今回のマイクロスコープは「恐怖管理の原因になりそうなものを意識する」こと

今週は、恐怖管理の現象を引き起こす原因になりそうなものを意識してみましょう

新聞やテレビやインターネットではどんなニュースが流れていますか?

地元の公園で新しい「人食いバクテリア」に感染する恐れ? またしてもアフリカミツバチが発生? ビルの爆破、車の衝突死亡事故、被害者が自宅で遺体となって発見された殺人事件…

ついでに、恐怖戦略を利用してCMを流している商品にはどんなものがあるか調べてみましょう

あなたの意志力のチャレンジに関係のあるものでしょうか?

あなたが思わず安心や安らぎを求めずにはいられなくなるような、脅し作戦や警告表示を見かけることはありますか?

恐怖管理が起きると、私たちは誘惑になびくだけでなく、物事を先延ばしにしがちです

ずっと先延ばしにしている物事には、どこか死を連想させるところがあるものです

あなたにもずっと先延ばしにしていることや”つい忘れがち”なことがあるとしたら、自分の弱さを見つめるのを避けている可能性はないでしょうか

もしそうなら、恐怖に向き合うことで、かえって合理的な選択を行えるようになります

目に見えない漠然とした影響力から逃れるのは難しくても、自分の頭できちんと理解したことについては、比較的かんたんに行動を変えることができるからです

あまりに読みにくくなるので引用から省いた部分では、死を連想させるせいで先延ばしにしがちなものの例として、次のようなものが挙げられている

  • 病院の診察予約をする
  • 処方薬の調剤を頼んで薬を携帯する
  • 遺言状などの法的書類を整える
  • 退職に備えて貯金をする
  • もう二度と使わない物や着られなくなった服を捨てる など

さて今回の課題を実践するにあたって、実はちょっと困っている

僕ってあんまりニュースを見ないんだよな

必要そうなことは大体Twitterのタイムラインで流れてきたり、メルマガやLINEで発信者から直接送られてくるから、わざわざニュース番組やニュースサイトというものをチェックしていないんだよ

読書家の長尾さん
あぁでも何度かヤフーニュースに載せていただいたのは嬉しかったんだよ そのへんミーハーなんだよね

というわけでせっかくだからヤフーニュースを見てみた

ちょうど死亡を連想させるニュースとしては、以下の3つがトピックスに出ていた

  • 明仁天皇陛下が脳貧血でお倒れになった
  • 桂歌丸さんが亡くなった
  • 関ジャニ∞の安田章大さんが脳腫瘍摘出
読書家の長尾さん
うーん……だからといって何か買い物したくなったりはならなかったし、特に高級品を見せるような広告も目につかなかったなぁ

何か死を連想するようなもので先延ばしにしてることあったかなぁ

かなり前の話だけど、個人事業主で1人でやってた頃は健康診断に行く気がしなかったな──思い当たるとしたらそれくらいかな

あぁでも脅し作戦といえば神田正則さんのPASONAの法則で書かれたセールスレターがまさにそれだ

問題提起したあと問題をあぶり出してあおり立てる構成になってるもんね

PASONAの法則については、『共感を呼んで買ってもらえる 『売れる文章術』』の記事で少し紹介しているから、知らない人は読んでみてね

そういえば先延ばしではないんだけど、風邪をひいたときにやたらお菓子を食べたくなったりしてるのは気になったなぁ

タバコを吸ってた頃には風邪ひいたときに意地でもタバコ吸ってたし、アレがこの心理に当たるのかな?

まとめ:死の恐怖を利用した戦略を見破ろう

ドーパミンを利用したマーケティングのひとつとして、死の恐怖を利用している手法があることを知った

個人的な実感は薄かったけれど、今後も何か死の恐怖を連想するものを見かけたときには気を付けて観察していきたい

次回予告:一度失敗するともっとダメになりたくなる

意志力を高めるトレーニングで悪い習慣を捨てて良い習慣を継続していると、どうしても継続が途切れてしまうことがある

今のところこの連載の間は月~金まで毎日更新することができているけれど、もしかしたら何かの事情で更新が途切れてしまうこともあるかもしれない

そんなときに「もうどうにでもなれ!」と思ってしまってどんどんダメになっていく心理を紹介するよ

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