速読と勉強法を用いた書籍読書術の実践と本の書評レビュー

読書家の長尾さん

コラム・単発企画

「週に5冊以上も読んだなんて馬鹿げてる」なんて言ったことありませんか?

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真剣に考えてみましょう……

前回の予告でも言った通り、「一ヶ月に何十冊も読む人がいるが、本当にそれはスゴいことなのか?」という疑問を投げかけるツイートを見かけた

今回は”読書”という行為そのものについて色々と考察してみたいと思う

本のジャンルでスタイルが変わる

一口に”読書”と言っても読む対象となる本のジャンルで読み方は大きく変わるよね

文学作品やライトノベルなどいわゆる”小説”を読むエンターテインメントとしての読書であれば、たしかにじっくり味わって読むのもいいだろうと思う

対して実用書は、数を読むことで共通点が見えてきて、世の中の原理原則となるような知識を発見することができる

実用書は基本を抑えると同じジャンルの本を読むときに理解が早くなっているので、自然と速読になって読了数は増えやすい

でも全く基礎知識のない分野の本では、しっかりノートを取りながら読み込んだりしていくので、むしろ小説よりも読むスピードが遅くなる場合も多々ある

すべての読書スタイルを一概には言えないので、まずは小説を読む場合について考えてみよう

小説はじっくり味わって読むものという認識は単なる思い込み?

まずそもそも”小説はじっくり味わって読むもの”というのは思い込みではないだろうかと思う

マンガって結構ハイスピードでパッパと読み飛ばしていくよね

それに感覚が近いライトノベルなんかでは、結構読む速度が上がっているのは僕だけだろうか

どういった本をゆっくり読んでいるか

テーブルトークRPGのリプレイなんかも読むけど、基本的に会話文が中心なのでこれもパラパラと読み進めていける

一方で夢枕獏氏の『陰陽師』や山田風太郎氏の『忍法帖シリーズ』なんかも好きだけど、こういった作品は地の文が多くて風景や情景を想像しながら読むので、すごくゆっくり読んでいる

そもそも文庫本に比べてハードカバーで上下巻みたいな大作はページ数も多いので、こういった本を中心に読む人は読了数も自然と少なくなるだろう

実用書は頭に入っていなければ何の意味もない

読んだ冊数自慢をしがちなのは、どちらかと言うと実用書・ビジネス書・自己啓発書と呼ばれるジャンルを好んで読む人だろう

とはいえ、読んだだけで頭に入っていなければ意味がないのもこのジャンルの特徴

読んだ冊数だけ増えたところで身についてなければ意味がないんだけど、読んだ内容あんまり覚えてないのに次から次へと似たような本を読んでしまうのがこのジャンルの不思議なところだ

これもある意味”わかった気になる”という娯楽なのかもしれない

確かに多く本を読むことは全然読まないのに比べればスゴいことだが、ここはという本は精読したりノートを取りながら読むのがいい

しっかりとノートをとった本は不思議と長期間覚えているものだし、少々忘れてもさっとノートを見返すだけですぐ思い出すことができる

1冊を100回読むのだってスゴい

エヴァンゲリオンなど特定の作品に関する考察ブログを書いている人たちは、1つの作品を隅から隅まで見て読み込んで味わっている

何十冊何百冊と本を読むのもすごいけど、こうして1つの作品を何十回と見るほうが個人的にはリスペクトできる

僕は割と飽きっぽいので1つの作品をそこまで愛して読み込み続けられないので、余計に尊敬してしまう

結局のところ何冊読んだかは重要じゃない

薄くてすぐ読める本もあれば、分厚くて読み終わるのに時間がかかる本もある

実用書なら基礎知識がない人にはがっつり読み込まないと理解できない本でも、その分野に詳しい人なら既知の情報として大半を読み飛ばしてしまうかもしれない

一ヶ月に何十冊と読む人もスゴいし、一つの作品を何十回と読む人もスゴい

多読の人を否定するのも意味がないし、読了冊数だけ自慢したって意味がない

結局のところ”何冊読んだか”というモノサシに大した意味はなく、読書を通して何を得たか何を感じたか、それがやはり重要なんだろうと思う

次回予告

先日、読書猿さんの『アイデア大全』を紹介したけど、次回は読書猿さんのもう一冊の著書『問題解決大全』を紹介するよ

実はこの2冊を通したある仕掛けがあるんだけど……それは次回のお楽しみ

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