人生がつまらない・人生にやり甲斐がない・人生の障害に悩まされている
そんな人が人生を最高にワクワクした楽しいものに変えたいと思っているなら、ぜひこの本を読んでほしい
今回ご紹介する本の著者は元エニックスの社員「JUNZO」氏
自身の考える「人生ゲーム化理論」に基づいてエニックスを退社してしまった人物が証明した人生のゲーム化とは
ドラクエプレイヤーにとって最も理解しやすい一冊
実は、人生をゲームやドラマ・映画などの創作物に見立てるという考え方はそれほど新しいもんじゃない
神田昌典氏「ストーリー思考」、小山竜央氏「ストーリー思考で奇跡が起きる」など、人生を創作物に見立てることで思考を変えるというアプローチは過去に何度か発表されている
それらを差し置いてJUNZO氏の本を紹介する理由は、ドラクエをやったことがある人にとって飛び抜けて理解しやすいからなんだよね
逆にドラクエをやったことがない人は、上記の神田氏や小山氏の本を読んだほうが分かりやすいかもしれないな
人生にゲームの三大要素をぶち込む!
人生をドラクエのようにゲーム化する方法は、非常にカンタン
- 目的
- ルール
- 敵
あなたの人生にこれらのゲームの三大要素をぶち込むだけ
人生のゲーム目的を設定しよう
ゲームには目的が必要だよね
竜王にさらわれた姫を助けるとか、最速タイムでクリアするとか、カードや牌の組み合わせで役をつくるとか
人生をゲーム化するのなら、まずそういった人生の目的を設定する必要がある
過去にハマッたゲームのことを思い出してみてほしい
ビデオゲーム以外でも花札・麻雀・パチンコ・競馬なんでも構わない
そういったゲームには、必ず自分のハマる理由となったゲーム目的にワクワクしたり、やり甲斐を感じたりしているはずなんだ
- 好きで好きでたまらないこと
- ワクワクドキドキすること
- 強烈に実現したい夢
こんなロマンあふれる人生の目的を設定しよう
例えばイギリスの小説家イアン・フレミング氏の人生に当てはめて検証してみると「軍での体験を元にスパイ小説を出版するぜ!」という目的を設定することで007シリーズが生まれた、アメリカの起業家ヒュー・ヘフナー氏の場合は「美女をはべらせて酒池肉林するぜ!」という目的からプレイボーイマンションが生まれた、ということになる
こうした目的や目標を書き出したりして明確化することでそれに近づくことができるというのは、古くから様々な本で語られている事実だ
しかしながら、人生のゲーム化において目的を設定するのは目的達成をするためではない
オランダの歴史家ホイジンガがホモ・ルーデンスの中で語っている通り、遊びが面白いのは「目的を達成する」ことではなく「遊んでいる最中」のほうが楽しいと感じるからだ
人生での敵はゲームを盛り上げるのに必要
ドラクエではモンスターが敵だけど、人生のゲームでは目的を阻む一切合切の障害が敵になる
普通に考えると敵なんかいないほうが良いと思えるんだけど、僕はここがこの本の最大のポイントだと思っている
著者のJUNZO氏も同じ経験をしたと書かれているんだけど、ゲームの裏技で無敵になると、ものすごくゲームがつまらなくなる
敵や障害の攻略法を考えたり、より上手くやるために練習したりすることがゲームのやり甲斐になっているからだ
つまり、人生をワクワクドキドキするゲームに変えるためには、敵というのは絶対的に必要な存在なんだ
とはいえ、現実的には敵や障害を避けてしまったり、相対することでストレスを受けたりすることもあると思う
そういう時こそ人生のゲーム化が効果を発揮する瞬間だ
ゲームの敵に対しては経験値やアイテムを得るために積極的に戦いに行くよね
モンスターハンターやディアブロなんか積極的どころか敵と戦ってアイテムを得ることそのものがゲーム目的になっている
人生のゲームでも同じで、敵と戦うことで経験を得られたり成長することができる
しかも人生のゲームでは戦っただけで負けた場合でも経験を得られるんだ
しかも人生のゲームの敵は攻略次第で仲間になってくれる
この考え方ができるようになったことで、今まで面倒だとか苦手だと思っていた相手や事柄にも積極的に挑めるようになったのは、この本を通して得た大きな収穫だった
ルールがよりゲームを面白くする
様々な制約を化すルールがあると、緊張感が生まれゲームがより面白くなる
人によっては、わざわざゲーム制作者が設定していない「縛りルール」を設けてプレイする人もいるほどで、ゲーム実況動画でも人気のものは色々な縛りが設定されている場合が多い
僕も以前は「人生の制約がなくなれば、もっと色んなことができるのに……」と考えていたけれど、この本を読むことでその制約すら「さて、どうやって攻略しようか」と楽しんで考えるための要素に変わってしまっている
ちなみに、この世界の共通ルールとして人生にはある恐ろしいルールがすべての人類に設定されているのだけど……それは本書で
裏話の掲載された電子書籍版も
電子書籍版の「オーサーズエディション」はKindleUnlimitedの読み放題対象
電子書籍版にはこの本が生まれる背景となった裏話が掲載されている(ぶっちゃけ僕はこっちは無くてもいいと思ったので単行本で何か損するということはない)
それまで縛りや敵に対してずっとネガティブに考えていた僕は、一晩で急に人生がメチャクチャ面白く感じるようになった
同じように人生の障害に悩んでいたり人生がつまらないと考えてしまっている人には、本当に強くおすすめしたい一冊だ
3秒で見返す! 本書のポイント
- 人生にゲームの三大要素(目的・敵・ルール)をぶち込むと最高に面白くなる
- ゲームを面白くするためには敵や制約(ルール)が必要
- 本は人生のゲーム攻略本
1分でわかる! 本書の要約
- 人生のゲーム化 = 人生にゲームの三大要素をぶち込む
- ゲームの三大要素は目的・ルール・敵
- 好きで好きでたまらない・ワクワクドキドキする・強烈に実現したい夢を人生の目的にする
- 敵は人生の目的を阻む一切合切の障害(金欠・他者・自分の感情・能力不足)
- ゲームの敵に対しては経験値目当てに戦いたい・攻略法探しを楽しむ・可能なら味方に変える と考えている
- 人生の敵は自動生成
- 敵の難易度はゲーム難易度に応じて自動調整
- ゲームルールは目的達成のための行動についての縛り
- 人生の敵は攻略次第で仲間になる
- 人生のゲームルールは自由に追加変更可能
- 敵と戦うだけで経験値が得られる
- 人生の敵は自動生成
- 目的達成よりも遊んでいる最中こそ面白い