前回の予告でも書いたけど、さまざまな本で”ストーリーテリング”っていうのが重要視されてるので、ストーリー作成の練習をしてみようと思った
たとえばセールスレターを作る時もそうだし、プレゼンテーションをする時もそうなんだけど、物語形式で語ることが効果的だと言われている
物語として見せるための構成だったりテンプレートだったりというのはあるんだけど、まずは普段からストーリーを書くということに慣れておく必要があるんではないかと思うんだよね
とはいえストーリーを書くといっても長編の小説を書くのはハードルが高すぎる
そこでショートショートと言われる字数の少ない短い小説を書いて練習をしてみることにしたんだ
ショートショート小説の書き方を学ぶ本選び
ショートショートの入門書としては江坂遊氏の『小さな物語のつくり方』がいいと読書猿さんのブログで見たけれど、行きつけの書店に無かったので代わりの本を探したところ、良さそうなものを1冊見つけた
それが田丸雅智氏の『たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座』だ
この本ではショートショートのアイデアを発想するための具体的な方法から、”超ショートショート”と田丸氏が呼ぶ”誰でも書けるレベルの簡単な文章”の作成方法、そしてそれをもう少し長く小説らしい形式に発展させた”ショートショートの書き方”が非常に簡潔に書かれている
これまで8000人を超える受講者が田丸氏のショートショート作成法を学んだということで、なかなか期待も持てる
これならストーリーテリング実践のベイビーステップ(第一歩)にちょうどいい
書けるようになったらショートショートの作品を発表するためのブログをもう一つ立ち上げようと思うけれど、しばらくはこのブログで作品の作り方を見てもらいながら発表するつもりだ
誰でも書けるようになる田丸式メソッドとは
この本の中核になっているのが、ショートショート小説のアイデアを生み出す”田丸式メソッド”と呼ばれるものだ
田丸式メソッドでは、ワークシートを埋めていくだけで物語のアイデアを見つけ、ショートショートよりもさらに短い超ショートショート小説を40分で作ることができる
- どんなものでもいいので、名詞を20個書き出す
- 書き出した名詞から1つ選び、その名詞から思い浮かぶことを10個書き出す
- 思い浮かんだ10個のキーワードのうち1つと、残り19個の名詞から1つ選んで組み合わせる
- 組み合わせのうち、おもしろいアイデアになりそうな”不思議な言葉”が出来たら書き留めておく
上記の手順で物語のアイデアを見つけられたら、次はそれを数行程度の超ショートショート小説にしてみる
- いくつか出た”不思議な言葉”から1つ選んで、それがどんなモノなのか考えてみる
- どこで、どんなときに、どんないいこと、どんな悪いことがあるか考えてみる
- それらを文章として組み立て、数行で書ける超ショートショート小説を作る
超ショートショートからショートショートへ
さらに超ショートショートをベースにして、原稿用紙数枚程度の文字量で書けるショートショート小説を作る手順もこの本に書かれている
まずは設定を考えていく
- 主人公は?
- その他の登場人物は?
- どこで起こった?
- いつ起こった?
そして物語の筋を考えていく
物語の筋はプロットとも呼ばれるんだけど、物語が始まってから終わるまで、どういう展開をたどっていくのか、大体の構成を決めておくんだ
物語の筋の型として起承転結や序破急が有名だけど、具体的には始まりのシーンを想像してみて「それから?」「それから?」と次の展開を自問していく方法が著者のオススメだそうだ
僕もこれまで読んだシナリオライティングの本で色々と知識はあるんだけど、アレコレ考えすぎて”未完の大作”になりそうな気がしたので、今はまだ難しいことを考えずに「それから?」だけで考えてみようと思う
サンプル作品には又吉直樹氏との共作も
具体的にどうやってショートショート作品にまで仕上げていくかの例となる作品がいくつか掲載されていて、その中には芸人で作家の又吉直樹氏との共作でアイデアを出した作品も掲載されている
サンプル作品とその元になったワークシートの実例を見ることで、どんな風に超ショートショートを考えるのか具体的によくわかる
実際のところ、超ショートショートまでなら本当に簡単に書ける
そこからショートショートに仕上げていくのも、なんとなくできる気がしてきた
次回予告
次回から新連載、田丸式メソッドを使って実際にショートショート小説を作るまでを何回かに分けて書いていくよ
まずは超ショートショート小説を作るためのワークシートを書き込んでいくところまでやってみよう
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